学位の取得すなわち卒業したことを示す成績証明書を、本人が取得・提示することがない侭、志賀町の小泉勝町長の「学歴詐称疑惑」は新しい年を迎えている。

昨年12月3日の町議会での会議録を眺めると、越後敏明議員の、「町長は公人として疑惑解決する為にも、成績証明書を提示するのが町長の責務だと思いますが、どうお考えなのか」との質疑に対し、小泉町長は、

「私の最終学歴に関してのご質問でありますが、ここに、議場においでる皆様方、そして、この放送を聞いている町民の皆さん、私は間違いなくウッドジュニアカレッジを卒業しております。このような誹謗中傷は、誹謗中傷をすることにより、私の子供にまで被害が及んでおります。このことは許される行為ではないと思っております。小島氏のホームページでの掲載内容は、大変遺憾に思っております。

今後、弁護士を介して、小島氏に説明を求めたいと思っており、場合によっては、法的措置も視野に入れて対応して行きたいと考えております。

以上であります。」

との答弁であり、越後議員は再度質疑し、

「小島氏に対して、訴訟も考えておいでるとの事ですけども、まず、それではいつまでたっても疑惑がはれませんと思いますので、まず成績証明書たるものを提示していただきたいと思いますが、どのようにお考えですか。」

と質したのに対し小泉町長は、

「先ほど、お話をしましたように、小島氏に対しては、弁護士を通してそのような成績証明書も証明していくようなことがあれば、証明をしていきたいと考えております。」

と、答弁している。

”卒業した”短大の、成績証明書を取得し町民へ開示すれば、学歴詐称疑惑への答えは一発で明かなわけであるが、成績証明書の取得・提示には、なにかしら抵抗がある様子が窺える。

同日「小泉町長に対して、ウッドジュニアカレッジ成績証明の提出を求める動議」が賛成多数で可決されている。

http://www.town.shika.lg.jp/shikasypher/open_imgs/info//0000000003_0000012299.pdf

卒業あるいは入学といった事は、本人が自分で決められる事でなく、普通は学校側が裁定することではあるまいか。亜米利加の短大でも、これは同じだろう。

「間違いなく卒業している」あるいは、「間違いなく合格している」、と自分で判断主張して、それで合格や卒業が決まるのであれば、人生こんな楽しい事はないだろうが、相手のあることである。

小泉氏のWood短大留学時の教育記録を管理している大学(Millsaps College)が、「成績証明書によれば、小泉氏は卒業はしていない。」と回答を寄せているのであるから、本人の「間違いなく卒業している」との理解・判断とには、たいへんに大きな乖離があるわけで、普通の人であれば、これを聞いたら、本人が真っ先に大学に事実確認をするところではあるまいか?

卒業したことを証明する成績証明書の取得・提示を、飽く迄回避しようとするような小泉町長の姿勢には、町民の目線からは誰しも疑惑に思うところだろう。

政治家の学歴詐称では、古賀潤一郎元衆議院議員の、”ペパーダイン大学卒業”が記憶に新しいところだろうか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%B3%80%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E

「弁護士を通じて卒業証書を受け取ったが、紛失し、弁護士の名前も忘れた」等とし、国会期間中に渡米して、名前も忘れたロサンゼルスの弁護士を探したり、大学を訪問したりしたというが、「中退」であり、「卒業」との経歴詐称は、公職選挙法の定める虚偽事項の公表にあたる。

学歴詐称について公選法違反容疑で告発され、福岡県警の捜査員や同地検の検事らが渡米して、米司法当局者の協力で大学の在学記録を確認し、卒業していないことを確認している。

http://www.47news.jp/CN/200408/CN2004081201004020.html

学歴で政治をするわけでもあるまいから、「卒業」でも「中退」でも良さそうなものだが、選挙に立候補の時点で、「中退」を「卒業」と詐称することは、選挙人の公正な判断を欺くことになり、正当な選挙の保障が無くなるということなのだろう。

告発などに基づき、日本の警察などの捜査機関が米国で捜査を必要とするような場合には、「刑事に関する共助に関する日本国とアメリカ合衆国との間の条約(略称 日・米刑事共助条約)」というものがあり、刑事の相互共助が謳われ、スムースに事が進めるようになっているようだ。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty159_3.html

小泉勝町長の学歴詐称疑惑も、結局は、捜査当局が渡米して教育記録を確認するようなことになるのだろうか。