本年(2010)5月に志賀町のオンブズマンの方が調査に渡米したというから、小泉町長の学歴に関する疑惑というのは相当以前から町民の間に沸いていたという事なのだろう。

有名な米国の4年制大学というわけでなく、ミシシッピの片田舎の殆ど無名の2年制の短大であるから、普通に真面目な学生であれば卒業がさほど難しいとも思われず、学歴疑惑の噂話が流れたとしても、卒業証書を開示すれば、普通なら噂は沈静化するものと思うが、逆に話が大きくなって行ったのは、信用できず「怪しい」と示唆する事が種々あったということだろうか。

11月中旬に町民100人の署名を集めた学歴証明の嘆願書が提出された時の町長の反応は、「相手にするつもりはない」というものであるから、それまでも町民からの学歴疑惑に対して真摯に答えることなく、町長はこれを一蹴する姿勢でしかなかったことが窺える。

小泉町長は「間違いなく卒業している」と答弁しているが、「間違いなく」との言葉の意味には確認していると言う事がそこにはあると思われるが、簡単なことであるにも拘らず、町長は学校に卒業証明の確認をした形跡は無く、間違いないと言う事の根拠を示しての説明も聞かれないようである。

これでは疑惑を持たないほうが無理といった状況を町長自らが作っていたようなものだが、「問答無用」といった姿勢からは、民主主義国家の地方自治体の長として、その資質に疑問を持たざるを得まい。

志賀町のオンブズマンの方は2度訪米調査したというが、その熱意と行動力は賞賛されるものの、勝手の違う米国の学校でそれも既に廃校になっているものであり、本人の町長が全く協力しない状況では、教育関係専門家の余程な協力でも無い限り、卒業の有無等の確認は極めて難しいことである。

ややもすれば行き過ぎた言動も出るのだろうし、町政への影響も出ることだろう、ここまで町民の間に、不要の疑惑と混乱を招いた町長の責任は大きいであろう。

直に答えは出るだろうが、学歴詐称で公職選挙法違反ということになれば、刑事罰の話であり、議論の余地はないが、仮に町長の主張のように「間違いなく卒業」していたとしても、町長としての資質が問われる話だろう。

どちらにしても良い事は無く、素質不良な町長を抱えた一番の被害者は、志賀町民ということになる。