12月3日の志賀(しか)町議会本会議で、小泉町長の学歴詐称疑惑に関しての質疑があったという。(記事引用下記)

小泉町長は、「間違いなく卒業している」との答弁で疑惑を否定したとあるが、本人の「(米国短大を)卒業している」との主張の信憑性が問われているのに、同じ主張を繰り返していたのでは、答えにはなるまい。

「間違いなく」とする根拠の証拠は示さなかったようであるが、卒業時に取得したであろう、成績証明書(Transcript)は本人は現在持っていないということだろうか。

成績証明書を取り寄せることに関しては、「対応を考えたい」との町長の言葉のようだが、成績証明書を取り寄せてこれを開示すれば、町長の学歴詐称疑惑に対して明解な回答が示せるのであるから、考えるまでもないこと。

本来なら、町民のあいだに町長の学歴への疑惑が生じた時点で、成績証明書を取り寄せて積極的に開示し、説明すべきところだろう。

町民から成績証明書取得の署名嘆願書が提出されたり、町議会本会議で学歴詐称疑惑が取り上げられた今日の時点でも、「対応を考えたい」というのはどうゆうことなのだろうか。

徒に疑惑や混乱を招く姿勢というのでは、町長としていただけまい。

学位問題の権威である、静岡県立大学の小島教授のブログでこの問題が取り上げられていることに関しては、小泉町長は「弁護士を介して小島教授に説明を求め、場合によっては法的措置も視野に入れて対応したい」との答弁だったという。

もとより軽い問題ではない。

学歴や学位を詐称して人を騙し不当な利益を得るというのは、人として恥ずべき下劣な行為なわけだが、人間の欲から発することであり、世の中にはそうゆうイカサマ師が絶えないのも又社会の現実である。

しかしこれは、日本の自治体の長としては、あってはならない事であり、小泉町長の主張が正しく、小泉町長の学歴・学位を疑問視するようなブログ等での話は根も葉もない事実無根の言いがかりであり、法的責任を追求されるべきものであるとなれば、これはむしろ喜ばしい結果ということになる。

Wood Jr. Collegeの成績証明書を現在管理している、Millsaps Collegeのレコード管理室では、「小泉氏は卒業しておらず、学位の授与も無い」と言っているわけだが、レコード管理室というのは、学生の成績証明などを業務として日常的に取り扱っているところであり、単純な記録の見間違いというのは考え難いところだが、同姓同名の学生がいたとか、小泉氏の場合は別途特別な卒業の措置が為され、特設の学位が授与されていた等の理論的可能性も、ゼロとは言えまい。

弁護士というのは、依頼主がどのような立場であれ、法律上の依頼主の権利を最大限に弁護し、守ってやるのが職務だろうが、依頼主の立場によって弁護の手法も変ってくることだろうから、やはり事の真実を先ずは知りたい、となるのではなかろうか。

小泉勝町長が先ずやるべきことは、成績証明書を取り寄せて開示することだ。

◇◇◇引用記事asahi.comマイタウン石川◇◇◇

志賀町長に学歴詐称疑惑 町長は否定

2010年12月4日

志賀町の小泉勝町長(44)が町長選などで公表した学歴が事実と違う疑いがあるという指摘が町民から出され、町議会は3日の本会議で、米国ウッドジュニアカレッジの成績証明書を町長に提出させる動議を可決した。小泉町長はこの日の一般質問の答弁で「間違いなく卒業している」と指摘を否定。成績証明書については「対応を考えたい」としている。

 小泉町長は初当選した昨年9月の町長選で、後援会のパンフレットなどに米国ミシシッピ州の「ウッドジュニアカレッジ卒業」と記載。これについて、先月12日に町民100人が「卒業していないのではないか」として田中正文議長に嘆願書を提出し、小泉町長に成績証明書を請求させるよう求めた。

 この日の本会議で、越後敏明議員が学歴偽造問題に取り組んでいる静岡県立大の小島茂教授のブログを取り上げた。ブログには「米国の州機関を通じて成績証明書を管理する大学に確認したところ、小泉氏は卒業していないと判断している」という内容が書かれており、越後議員は「疑惑を解明するためにも成績証明書の提示を」と迫った。

 小泉町長は「弁護士を介して小島教授に説明を求め、場合によっては法的措置も視野に入れて対応したい」と答弁。このあと、越後議員から動議が提出され、議長を除く出席者14人のうち9人が賛成し可決された。(大畠正吾)

http://mytown.asahi.com/areanews/ishikawa/OSK201012030147.html

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