ハワイ州政府DCCA(Department of Commerce and Consumer Affairs)サイトの企業情報を見ると、「IOND University」は2009年12月1日付けをもって、強制解散(Involuntary Dissolution)となっている。

http://hbe.ehawaii.gov/documents/business.html?fileNumber=115146D2&view=transactions

判決で言い渡された制裁金を、どうも払っていなかったようであり、州法の定めるところにより法人の強制解散措置を執られたもののようだ。

これで、”IOND Universityーイオンド大学”というものは、米国ハワイ州から正式に消滅したことになる。

もともとハワイ州での大学としての実体など何も無かったのであり、”米国の大学”を騙り、ソコと”国際間の業務提携をしている日本校”が、”貴方の人生経験などを評価して、米国の学位を授与”などと言う夢のようなお誘い話も、目が覚めてみれば只の悪夢だったわけだが、落着いて考えればワケのわからない有得ない奇妙なことであり、これら「学位商法」の全ては高円寺の花月雑居ビル内から行われていたことが、これで確定したといえようか。

外国の大学などを偽装し、社会にニセ学位を販売する学位商法行為に対しては、キチンとした行政の措置がとられるべき時期だと個人的には思っているのだが、日本の偉い政治家はディプロマ・ミルと闘う前に検察と闘わねばならぬ様であり、政府も自分自身を守るのに精一杯で、とても国民をニセ学位から守るまでは手は回らないようであるから、一人一人がニセ学位なんかに釣られて仕舞わないよう注意するほかないようである。

おかしいことは「おかしい」と、勇気を持って声を上げ、民間ベースでお互い注意を喚起する事も重要になるだろうか。