先日報道のあった文科省による海外の不正学位使用に関する実態調査の提出期限が来週早々に迫っているそうだが、この週末は頭を抱えている大学関係者も多いのだろうか?

まさか”予告編”というわけでもあるまいが、海外不正学位の使用例が何件か新聞やネットで報道されている。

1、熊本大学教育学部教授 硯川真旬氏

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2007/08/30/20070830ddp041040021000c.html

パシフィック・ウエスタン大学Ph.Dだそうだが、著書などには「Ph.D.」とのみでパシフィック・ウエスタン大学の名は伏せていたようだ。

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4860150155.html

Wikipediaによれば他にもパシフィック・ウエスタン大学の”同窓生”がいるようである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%A4%A7%E5%AD%A6

2、福島大学経済経営学類教授 飯田史彦氏

ABCさんの投稿記事だが、こちらはイオンド大学名誉教授との話。

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000709070002

新聞記事中「州認証の民間団体が質の保証された大学を認めている」とあるが、基本的には「連邦教育省の認証した民間団体が」認めていると言うところだろう。

飯田氏はオランダに本部を置くIOUという大学の名誉教授でもあるという。

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4569668410.html

こうゆう世界は世界で皆絡みがあるようである。

http://www.news.janjan.jp/world/0709/0709102086/1.php

こうゆう贋物に「生きがい」を持つようでも困ると思うが?

3、諏訪東京理科大学経営情報学部教授 山腰光樹氏

米国クレイトン大学Ph.Dだそうだが、

http://lin.lin.go.jp/alic/month/dome/1997/nov/wadai.htm

現在の同大学のホームページでの学歴は「1970年3月 西南学院大学商学部商学科卒業」とのみ。元Ph.Dか?

http://www.si.suwa.tus.ac.jp/staff/yamakoshi.html

4、九州産業大学商学部教授 秋山哲男氏

この方もクレイトン大学Ph.Dだそうだが、

https://bookweb.kinokuniya.co.jp/hb/wshosea.cgi?W-NIPS=9981992984&BN=OFF

茨城大学教育学部卒からいきなり米国大学の経営学Ph.D、それも米留学の経歴は無いようだから日本に居ながらにしての通信教育でPh.Dとは?

同大が氏の採用時に全く疑問に思わなかったとは考え難いところだが?

氏の採用当時(1996年)、九州産業大学は商学研究科の大学院を新設中であり、マル合教授確保のためPh.D保有の教授が必要だったという背景があるようである。

同大ホームページの大学基準協会による評価の項には平成17年度申請で認定を受けた由と、平成16年度と18年度の自己点検・評価報告書が出ているが、

氏は採用時には既にクレイトン大学Ph.Dの筈であるが、同大の平成16年度自己点検・評価報告書のⅣ-2専任教員個別表(2の11/15ページ)には「茨城大学教育学部卒業」とのみ記載、

http://www.ip.kyusan-u.ac.jp/info/hyouka/h16/c/04_02b_sho.pdf

しかし、平成18年度版になると「クレイトン大学・・・Ph.D」の記載が出てくる(9/12or69ページ)

http://www.ip.kyusan-u.ac.jp/info/hyouka/h18/c/04_02_02.pdf

色々とご都合があった様子が窺える。

本人のみでなく大学当局からもよく事情を聞く必要があるケースのようである。

米国の大学と称するものをはじめ、怪しげな学位モドキの使用はどうも日本の大学内にかなり蔓延っているようである。

文科省としてもこれ以上は放って置けないというところだったろうか

今回の調査によっては文科省サイドの審査等にも疑問の生じるような事例も出るかもしれないが、毅然と対応してもらいたいものである。

日本の高等教育の質を守る必要がある以上、先延ばししたところでいずれは対応せねばならぬ問題なのであるし、”治療”は早いうちが楽なのであるから。


*****追記*****

3、の諏訪東京理科大学教授 山腰光樹氏の経歴、

やまこし みつき









と言うのが「今月の話題」サイトからも消されている。はて?昨日までは出ていたのだが?

ころころ変えられると話が見えなくて困るので保存しておく。

http://www.geocities.com/aspermontone/YamakoshiDo.htm

「Clayton University」と言うのは人生経験等を単位として認定し学位を発行してくれる便利な”大学”だが、勿論連邦教育省に認められた認証団体の認定も受けていない、どころか、アメリカの何処にも大学施設なぞ存在していない”ば~ちゃる大学”である。

留学しようにも留学のしようなど無いのだ。

山腰光樹氏の@今月の話題は、「変化する学歴の諸事情」というところか。

西南学院大学商学部卒、 米国クレイトン大学大学院修了 (Ph.D)

(株)日本能率協会経営コンサルタント等を経て、 平成6年から現職